ポツンと
12月3日 (金) 晴れ
仕事を定時で終わらせようと、せっせとデスクに向かって頑張っているとトラブルで何故か呼び出された。
しかしゴングギリギリであっさり片付けて帰宅。
スーツケースをマシンにぶち込み、2日前から家に来ていたばあちゃんと妻を乗せて出発する。
高速に飛び乗り帰宅時間で交通量の多い中、このマシンにはふさわしくない右車線をかっ飛ばす。
と言ってもコイツで右車線を走るのは世間の迷惑なので、それなりにぶっ飛ばすがその昔、音速の貴公子の異名をとった私はミラーを確認しながらサイドワインダーのごとく走り抜け、あっさり19時ちょうどにホテル到着。
最高地点のホテル
綺麗なお部屋
本来ならひと風呂浴びてからのパターンだがもう時間が遅いので、そのままレストランへ。
まずは地ビールで
次はやはりワイン
しかしサービスよくワイン沢山注いでくれた。
次は自分の中では物凄く高いワインを頼んでみたが、これも沢山注いでくれた。
本来ならこんなに沢山注ぐものではないが、私みたいな素人はこんなことが最高に嬉しい。
ばあちゃんも久しぶりに外へ出たみたいで、とても喜んでいる。
驚いた事にレストランの女性が、私達がこのホテルに泊まるのは4回目と言うことを知っていた。
何故だろうか不思議であった。
しっかり美味しく頂き、私はお風呂へ。
シャワーだけ浴びて部屋へ戻り、またワインで一杯。
いつものパターンとは違い、これはこれで良しだな。
暖かい部屋でぐっすりおやすみ
12月4日 (土) 晴れ
6時半起床
ぐっすり寝られて気持ちよく目が覚めた。
8時にレストランへ。
美味しく頂き、ロビーでお土産を買って出発。
すぐ横の石碑で記念撮影
とても寒い
近くの牛乳やさんで買い物をして、私は珍しく最中のアイスを買って食べた。
時間も沢山あるので、八ヶ岳の伏流水である三分一湧水にばあちゃんを連れていく。
ここでもばあちゃんはお土産を買いまくり、私にもワインを買ってくれた。
いつもの農園で、これまた買いまくるふたり。
ここでお昼のパンを買うが、本当にここのパン屋は美味しく私のお気に入りだ。
ここで一旦帰宅。
沢山買ったお土産等を置いて、休みの娘の為に薪ストーブに火をいれ、先ほど買ったパンで 4人でお昼を頂きマシンを代えて14時30分に再出発。
トンネルを越えるとなんとそこは雪国であった。
16時に今夜の宿へ無事到着。
最高の雪景色だ。
山の中の集落の一画にある温泉宿で、明治からやっている老舗とのこと。
とても綺麗な宿だ
広縁が掘りごたつ風になっていて、なんともたまらない。
早速温泉に浸かり、本来ならこの窓からは御嶽山が見えるであろうがこの天気。しかし嬉しい誤算で大好きな雪見酒といく。
至福の時間だ
そんな雪見酒もあっという間に外が暗くなり、見えなくなった頃に晩御飯。
ここら辺に来るといつも頼む地酒をぬる燗で。
岩魚の卵
大好きな塩焼き
〆は女将さんの手打ち蕎麦。
とても旨い。
妻もばあちゃんもお腹いっぱいらしく、蕎麦に目がない私に全部くれた。
父が生前お世話になった方がこの近くだった事を思い出したばあちゃんが、そこに行ってみたいと言い出した。
もう30年以上も前の事だ。
仕方ないので宿のお婿さんに尋ねると、じいさんに聞いてくると言ってしばらくすると、
『判りました、この道をずーっと行った○○の辺りですね。名前は確か□△さんと言ったらしいです』
と、あっさり分かって私は本当に驚いた。
同じ村ではあるが、ここからは20㎞は離れている。
それなのに名前まで判るなんてビックリだ。
明日そこを訪ねてみよう。
部屋へ戻り、いつもの様にワインをゆっくり呑んで、暖かい部屋でぐっすりおやすみ。
12月5日 (日) 晴れ
6時半起床
窓からは綺麗な御嶽山が顔を出す。
外はマイナス6℃らしい。
7時半に朝御飯。
ちょうどよい量でしかも薄味でとても美味しく、残さず平らげてしまった。
食後に妻とばあちゃんは温泉へ。
私は部屋でゆっくりしながら荷物の整理。
女将さんと皆で記念撮影して出発。
道向かいにある旧館。
私はこちらの建物の方が味があり好きだなぁ。
今はお客さんを入れては無いようだ。
集落を散策すると、なんとも素敵な家が。
こんなお家に住んでみたいなぁ。
九蔵峠を越えて人気のソフトクリーム屋さんに寄り、妻は美味しそうに食べていた。
ばあちゃんはあんまり好きではないらしい。
昔活躍した林鉄の機関車と客車
カッコいい
そこから昨日宿の若旦那に聞いたじいちゃんの世話になった家を探すが、一度しか来たことのないばあちゃんの記憶は当てにならずいまいち場所が分からない。
人を探しても誰一人歩いていないので尋ねようがないと思っていたら、民家から老夫婦が出てきた。
もう90歳はいっているんじゃないかと思われる旦那さんに道を尋ねたが、耳が遠くてなかなか伝わらないがあっさり分かった。
これから婆さんがその近くに行くから、その軽トラの後に付いて行きなさいと。
そのお婆さんもやはり90歳位と思われるが、田舎道を飛ばす飛ばす。
ポツンと一軒家と言う番組は大好きで必ず見るのだが、まさにあの感じで本当にウケた。
やはり田舎の方は親切だなぁ
案内されたその場所は、やはりばあちゃんがじいちゃんに連れてきてもらったまさにその場所であったらしく、暫く歩いて散策していた。
良かったね、ばあちゃん。
あの世に行ったらじいちゃんに話が出来るね。
峠を越えて
道の駅で休憩して、そこでもお土産を買いまくるばあちゃん。
昨年の交通事故でまだ身体は痛いだろうけど、だいぶ元気になり楽しそうに旅行をしている姿を見ていると私も嬉しい。
たまに寄る大好きな中華料理の食堂でお昼ごはん。
私はたまには違うメニューを頼んでみた。
つけ麺のようなヤツで、なかなか旨かったがやはり私には多いね。
妻は五目チャーハンで、ばあちゃんはラーメンを頼んでいた。
車のディーラーに寄りセールスマンに年末の挨拶をして、女の子達にお土産の八ヶ岳にある牧場のケーキを渡して一旦帰宅。
ばあちゃんを送る為マシンを代えて、ばあちゃんが一晩寝て気に入ったうちの布団やお土産やらを積む。
相当あの布団が気に入ったらしいので、持って帰る様に言ったら喜んでいた。
ボーイズも服を着て準備万端と思ったら、珍しく娘も行くと言い出した。
こんな機会はなかなか無いので、ばあちゃんはまたまた喜んでいた。
狭いマシンに4人乗り、荷台には段ボールに入れたお土産やらビニールで巻かれた布団やらで引っ越しみたいだなな。
高速のサービスエリアでトイレ休憩。ドッグランで走り回るボーイズ。
お留守番のご褒美だね。
娘はここぞとばかりに、ばあちゃんに色々とおねだりしてお土産を沢山買ってもらっている。
娘もばあちゃんも本当に楽しそうだった。
高速を降りた所のドーナツ屋で、娘にドーナツを沢山買ってあげたいから車を停めろとばあちゃんが言ってきた。
どさくさに紛れて私達の明日の朝御飯のドーナツまで沢山買ってくれて、更に布団代だと言って娘に諭吉を1人渡していた。
当然私は諭吉は断ったが、どうしても払うと言うので有りがたく頂いた。
結局今回も車を停める度に必ず何かを買っていた。
いつもありがとう
無事に兄貴夫婦の元にばあちゃんを送り届けて、見張りをしながらナイトランを楽しんでいるボーイズと、久しぶりに私の横でマシンにブルートゥースで音楽を飛ばして楽しそうにしている娘と、後ろで寝ている妻と家路に着いた。
今回も本当に楽しかった