桜大好きの日記

思った事を綴ります

大冒険7

5月4日 (水) 晴れ


8時30分起床。

昨夜は真夜中まで酒を呑んでいたので、寝る前にボーイズもオシッコをさせた事が功を奏して、ウィリアムに5時に起こされずこの時間までゆっくり寝かせてもらった。

朝御飯を食べて、活気が出てきた道の駅の周りをゆっくりお散歩。

見張り役のチャイと、本日のルートを地図を見ながら考える。

あれこれ迷うが、大体のルートを決めて10時30分に出発。

線路脇を走っていると厚保駅の看板が目に入ったが、通りすぎてしまったので慌ててUターンする。

無事到着。
あつ駅と読むらしいが、これも素晴らしい駅だ。

地元のボランティアの方が常駐していて、色々と説明をしてくれてお茶まで進めてくれる。
有りがたいことだ。

次は南大嶺駅をツマミ食い。

美祢の街のお洒落なブティックのウィンドウに写り込む、私のカッコいい愛車を眺めながら秋吉台を目指す。


12時30分
秋吉台へ到着。
初めて来たがとても素晴らしい景色で感動だ。

ボーイズも高原は得意なので楽しそう。

ライダーも沢山走っていて、本当にうらやましい。

皆さん気持ち良さそうだなぁ。


カッコいいスポーツカーは、コスモスポーツだ。


とても眺めがよい場所にパーキングが有ったのでひと休み。


時計を見ると12時30分をまわっているので、ここでお昼御飯にする。
一番隅の目立たない場所にマシンを停めて。



出来た。
こんな素晴らしい所でランチなんて、本当に贅沢だ。

ボーイズも綺麗な景色を観ながらお昼休み。

さぁ腹ごしらえも出来たし、出発するぞー

と意気込んでみたが幹線道路に出る信号機で、今回の旅で初めての渋滞らしい渋滞にはまる。
まあ時間にしたら恐らく15分もかかっていない渋滞だと思うが、やはり苦手だなぁ。


R262からR9で東へ進むと丁度よい所に長門峡と言う道の駅があった。

名前が素晴らしかったので寄ろうとすると、駐車場が満車で並んでいるのであっさりパス。

するとそのすぐはす向かいに長門峡駅の看板が有ったので、やったーと思いながら入ると誰もいない雰囲気の良い駅であったので休憩する。

長門峡道の駅
長門峡駅

100メートルも離れていなくて同じ駅と言う名前なのに片や人だらけで、もう片方は人っこ一人居ない。

どちらが良いとか悪いとかではなく、どちらも素晴らしい物で人の為になっているが、実に対照的な光景であった。


16時40分
津和野温泉 なごみの里の道の駅へ到着。

この道の駅も物凄い人だらけで、流石津和野温泉だ。
車中泊組が沢山おり、夕食を食べ始めている方達もいて皆さん楽しそうだ。

温泉が併設されているので、ここらでさっぱり風呂に入るとする。

端っこの日陰にマシンを停める。

ゆっくり温泉で汗を流したので本当はもうすぐにでも一杯やりたいのだがここはガマン。

ボーイズとお散歩して、もうしばらく走ることになると思うので先にご飯をあげる。

とにかく少しでも人が少ないところが好きなので、地図とにらめっこするとだいぶ先の山の中に道の駅があるが、感じからして空いていると思うから今夜はそこまで走ろう。


17時
また気を引き締めて出発し、R9を北上する。


しばらく走ると津和野駅の案内看板が出てきた。
あまり大きい駅は得意ではないが、せっかくだから寄ってみることにした。

17時20分
津和野駅到着するが、残念ながら駅舎が工事中であった。

ターミナル駅らしく賑やかだ。


さぁ、また小さな駅でも見ながらボチボチ行くかぁと出発し、線路沿いを走り出すと


自分の眼を疑った。

津和野駅のすぐ先に真っ黒くてでっかいSLが、本線に対して90度左を向いて止まっているではないか。

すぐに状況を把握する。
きっと転車台があると思った私は慌てて踏切を渡るとそこに有った。

まだ完全には理解していないが、デゴイチが何でここに要るのだろう。
転車台で向きを替えて機関庫へ入っているSL。

数人の人が写真を撮っているので、私もデゴイチの正面にまわってやっと理解した。

噂には聞いていたが、これがあのSL山口号だ。
時期的に定期運行していると聞いたことがある。

整備士の方がサービスで、ヘッドマークを近くまで持ってきてくれている。


機関室の上から出ている煙は、恐らく発電用蒸気タービンのアフタースチームだろう。

言葉がないね、ボーイズ。


やはりどんなに古くても、機械は動いていれば本当に生きているようでカッコいい。
油ぎった動輪の美しさにはゾクゾクする。



私は自称鉄であるが、いつも事前に色々と調査して旅に出ることは例外を除いてあまり無い。

まさかこの様に偶然現役の機関車に巡り会えるなんて、夢にも思わなかった。

と言うか私があまりにも、色々と知らなすぎるだけなんだろうけどね。

特に路線に関しては全くの素人だ。


もう少しSLを見ていたかったが17時50分、後ろ髪を引かれる思いで出発。

18時
青野山駅

これも素晴らしい駅だ。

駅前のさつきなのかツツジなのか花のことはよくわからないが、とてもキレイに咲いていた。

一風変わった日原駅
この駅はマニアらしき方が訪れていた。


青原駅を目指してR9から集落を走る旧道へ入ると、かわいいワンちゃんを2匹お散歩させている女性を追い越し、18時30分
青原駅到着。

階段を登りホームに向かう。


集落を見下ろす様な立地の駅で、眺めが良い。


出発しようとすると先ほどワンちゃんを連れた女性が、私の車のナンバーを見て声をかけてきた。

『どちらから来たのですか』

私が答えると、車内のボーイズを見つけてさらに近寄ってきた。

マスクをしていないその女性は眼の覚める様な美しい方で、とてもワンちゃんのお散歩をするような出で立ちではなく、まるでこれからデパートにでもお買い物に行くようなファッションでとにかく垢抜けている。

私にとってはあまりにも綺麗な方が屈託の無い笑顔で警戒心もなく、私の様な者に気さくに話し掛けて色々と聞いてくる来ることに少し戸惑い、何故かシドロモドロになっている自分がいた。

かわいいワンちゃん2匹もお洒落に洋服を着こなし、うちのボーイズとは何か違う。
きっとこの集落の資産家の奥様であろう。

私は一方的に見とれながらも、先ほどSLを見てビックリしたことや、九州の帰りでこの子たちと気ままに駅を見ながら旅をしていることをお話してお別れした。

しかし本当にビックリしたなぁと、ボーイズと顔を見合わせ出発した。

18時50分
石見横田駅到着。
これもなかなかの駅舎だ。




黄昏時の19時20分
本日最後の本俣賀駅へ到着。

するとほどなく列車が来た。
今日の締めくくりには最高の駅だ。


さぁ、あとは今夜の寝床へまっしぐらに走るだけだ。
買い出しは済ませてつまみも酒も沢山有るから頑張ろう。

地図を確認し、本俣賀駅からR191へ抜ける物凄い山道を見つけてショートカット。

どっぷりと日が暮れた20時10分
無事にサンエイト美都の道の駅に到着。


私の読み通りどころか、他に車が1台もいなくて私だけ。
今夜は静かにゆっくり寝られそうだ。


私は紙の地図が大好きだ。
紙の地図は見ているだけでその地形や風景、大まかな交通量などが手に取るように分かる。

勿論Googleマップの写真のほうがよりリアルにわかるのだが、古い人間なので紙の地図は片時も手放せない。

今回もツーリングマップルを3冊、関西版に中国四国版、それに九州版をそれぞれ持ってきて常に見ている。


ボーイズとゆっくりお散歩して、今夜も至福の時間の始まりだ。
なんと大好物の餃子を奮発

本当にゆっくり沢山一杯をやり、ボーイズを抱っこしてぐっすりおやすみ