桜大好きの日記

思った事を綴ります

大冒険9

5月6日 (金)  晴れ

相変わらず5時起床。

ボーイズをゆっくりお散歩させてから髭を剃り、寝床を片付け身支度をする。

この駅は街中にあり駅前には民家も沢山あるので、地域の方の生活の場である。

世間が活動を開始する前にスマートに撤収して、少しでも迷惑をかけないよう気を遣う。

昔お世話になったブルートレインの前で、一晩お世話になった。
今はコロナで一時閉鎖なのが切ない。
[

ボーイズと朝御飯。


ぼちぼち学生達が駅に集まりだし、賑やかになってきた。

6時32分
始発列車をお見送り。

なんとカッコいい隼カラーにラッピングされているではないか。

これはこれでカッコいい。
私みたいなライダーは感激するカラーだ。

しかし以前来たときはかわいい鬼の絵が書いてある車両があった。

黄昏時のブルートレインの車窓から通過するその鬼の絵を見て強く印象に残り、後日そのNゲージの車両を買ったので、今回もそれが見られると思ったが今はあの車両はあるのかなぁ。


7時2分
反対側の列車もやはり隼カラーだった。
しかし本当にカッコいい。


乗客が切れたすきを見て駅舎を散策。

中にはとてもカッコいい写真がパネルになって飾られていた。


8時ちょうどに名残惜しいが隼駅を出発する。
早速ライダーが来ていた。


シフトレバーに手を掛けギアを入れ、ブレーキをリリースしたら軽トラとすれ違った。

運転している方の顔を見て鳥肌が立った。

それはこの駅を守る会の副会長さんだった。

以前会長さんと共にとても私に温かく接してくれた、まさにあの方だった。

普段仕事はとても堅い職に就いていると豪語してたあの副会長さんは、鉄工所勤務とのこと。
確かにお固い仕事だ。

とても印象的な方だったので、良く覚えている。
あの頃と全くお変わりなく元気そうであったが、駅前に軽トラを停めていたので駅のグッズ売場を開店させるのかな。

懐かしさが込み上げてきたが、向こうは私の事など覚えているはずも無いだろうから、このままご挨拶もせずさようならをした。

ありがとう
隼駅


R29を北上し
今日は珍しく予定を立てたので、そかへ向かう。

九州へ行く途中にR9を走っていたら
鳥取砂丘コナン空港という案内看板が出てきた。

この道も何度も通っているが、この様な名前であったか覚えがない。
娘がコナンの大ファンなので、写真でも撮ってお土産を買っていってあげれば喜ぶかと思い予定してみた。

8時40分
鳥取砂丘コナン空港到着。

まだ少し涼しいが、じきにすぐ暑くなるだろうから窓を全開にしてボーイズにお留守番をしてもらう。
すぐに帰ってくるから待っててな。


まだ9時前なのでお店は開店していなく、人もチラホラと少ない中手早く散策する。

ターミナルがコナンのテーマパークみたいになっており、好きな人にはたまらないみたいだ。



なかでも圧巻だったのはトリックアート

ターミナルをくまなく散策。

コナン探偵社と言うグッズ売場が開店したので、何を買っていったら娘が喜ぶかわからないので、とりあえず手当たり次第沢山買ってみた。

次はお土産売場で妻と息子にもお土産を買い、とっても気になっていたカフェへ。


すなば珈琲とは
何ともまぁお洒落なネーミングで、何故だかとても感心した。

アイスコーヒーもとっても美味しく、2人のウェイトレスさんもとても美人で暫し見とれてしまった。


このカフェで自分へのお土産にステッカーを買った。

今度スタバの人に見せてあげよう。


空港に到着してもう40分経過した。忙しい散策であったがそろそろボーイズが心配になってきたので、車に戻ると良い子にしていた。

お待たせしたね。
さぁ、出発するかぁ。



そして暑くなってきたが何故だか急に、ボーイズに鳥取砂丘を見せてあげたくなった。

人混みの観光地は苦手な私が全く予想もしない考えに自分でも驚いたが、何度も訪れているこの有名な砂丘で、ボーイズにらくだを見せてあげて思い出を作りたかったのかもしれない。

お馬さんには食い付くボーイズだが、らくださんには反応がない。
チャイが
『とうちゃん、あいつ何だか変なヤツだな』
と言っている。

沢山遊び

ボーイズは身体中砂だらけ。
こりゃあ車の中はジャリジャリになるな。

1時間ほど観光客らしく観光して、観光客らしく土産物屋でお土産を買い込み、ゆっくりと鳥取砂丘を楽しんだ。


海岸線を東へ少し走った所に、静かな港があったのでゆっくり休憩をしよう。
今日もとても良いお天気だ。

狂おしいほど可愛くて愛おしい。


こんなに小さくて力も無いマシンだが、私達を色んな所へ連れていってくれて、とっても狭い道でも躊躇なく入れて、どんなところでも酒とツマミがあれば安心して寝られた頼もしい相棒。

特筆すべきは後ろの荷台にコンテナボックスを置き、ボーイズのウ⚪チやら飲み食いした缶やビンにゴミを沢山積んで家まで持って帰ってこられるし、更にはテーブルやテントに修理道具まで積んでもお釣りが来る。
私の旅のスタイルには完璧なマシンだ。

今まで本当にありがとう


海岸線を更に進むと、とても綺麗な景色の場所に小さなパーキングがあった。

道から少し下がったそこはなかなかアプローチが難しく、まるでプライベートビーチの様で暫し見とれてしまった。


12時
東浜駅到着。
とてもハイカラな駅舎で、こういうのもいいなぁ。


ぼちぼちお腹もすいてきたので、狭い道を海沿いに進むと静かな東屋を見つけた。
少し離れた所に女性のサーファーが帰り支度を始めているが、他に人は見当たらないのでここでお昼にする。

そうと決まれば早速準備

出来た

私には最高のご馳走だ。

先ほどの女性サーファーは帰ったようだが、まだサーファーが1人いたみたいでカッコよく波乗りしていた。
絵になるなぁ

綺麗な海辺でお腹も心も満たされて、海を見下ろす峠道を進む。

遠く下の方に漁港があり、集落も見える。


下り出すと先ほどの漁港だろうか、だいぶ近くに見えてきた。

私のささやかな夢はこのような静かで綺麗な漁港で、漁師さんの営む民宿に泊まりながら、朝からビール片手に何も考えずに防波堤で五目釣りをすることだ。
いつか必ず叶えてみたい。


地図を見ると漁港から少し山の方に駅があるので行ってみる。

13時20分
居組駅到着。
周りには民家も無くとても静かで、秘境駅の雰囲気たっぷりで私好みの駅だ。

つい数分前にこの駅に降り立ったとおぼしき方が、動画を自撮りしながらこの駅の説明をしている。

道後山駅のパンダさんみたいに、きっと名のあるYouTuberであるに違いない。
私みたいな軟弱鉄には知る由も無いので、邪魔にならないようそっと立ち去った。


余部崎灯台へ向かう山道に入ると、綺麗な湧水があったのでひと休み。

不老の水とは凄い

ずぅーーーっと一緒にいたいので、沢山飲ませてあげたら旨いらしく、とても喜んでいた。
これでずっとずっと一緒だね、ボーイズ。

とても狭くてくねくねした道をどんどん登って行くが、たまにブッ飛ばしてくる単車とかが対抗してきてビックリするが、景色がとても美しい。


14時30分
余部崎灯台到着。

なんと日本一高い所にある灯台らしい。
自称灯台マニアの私には嬉しくてたまらない。
綺麗なトイレもありこんな静かな高台で遠くに漁り火を見ながらスルメイカで地酒をあおり、ここで寝られたら最高ではないか。
しかし泊まりたいところだらけでキリがないなぁ。


狭い峠道をどんどん下ると、途中に小さな小さな集落があった。
女性が井戸端会議をしており、皆生き生きとしていたのがとても印象的であった。

15時
余部橋梁到着。

コンクリートの橋になる前は、言わずとしれたトレッスル橋の余部鉄橋だった。
その頃は何度も訪れたが、余部橋梁になってからはこれで2回目の訪問だ。

トレッスル橋の橋脚が一部残されているのが有難い。

道の駅が併設されており、まずはそこで国道ステッカーをゲットしてから資料館みたいな所でビデオを見ていたら、あまりにも凄すぎてボーイズをほったらかして二本とも最後まで見てしまい、余部橋梁の凄さに改めて感動した。

もう何度もこの地を訪れているが、恥ずかしい事に餘部駅があるとは全くしらなかった。
駅マニアとしては本当に恥ずかしく私もまだまだだなぁと思い、もっと広い視野を持たなければと思う。

毎回立派なトレッスル橋を、下から眺めては満足していただけだった。


往年の大好きなトレッスル橋
カッコいい


垂直に組まれた足場みたいなのが余部駅へ行くエレベーターだが、勿論ワンちゃんは乗れない。
そんなことは私には問題なく、昔の方は歩いて登ったらしいのでボーイズと楽しく駅まで行く。

橋が掛け替えられ、それに伴い駅も新しく移動したらしい。
昔の駅を見たかったが、自分の未熟さに呆れてしまった。

新駅ホームの横に残された昔の線路。


餘部駅へ立つボーイズ。
チャイもこれで一人前の駅犬になったかな。


エレベーターの所まで行ってみる。

途中にあったガラス張りの床をボーイズに歩かせたら、涼しい顔をしていた。


しかし橋の横にある目の細かいグレーチングの上では、チャイは怖くて震えている。


下まで数十メートルはある。

かなりビビっているチャイ。

それを横で見ていた年配のお母さんとその娘さんが、『可愛そうだよぉ~』と言ってチャイに同情していたが、
『もう一匹のほうはどうなのかしら』とか言ってウィリアムを乗せてみてーと目が訴えているので仕方なくウィリアムを乗せたら、全く動じていなくてつまらなそうな顔をしていた。

ビビるのを期待していたんでしょうね。

私達の横でそのグレーチングに乗った、とても綺麗なワンピースを着た若い女性のスカートが、下からの風でフワりと膨らんでいる。

本人はマリリンモンローみたいだと言って喜んで、軽く押さえているだけだが、こちらは目のやり場にとても困った。
でもなかなか素敵な光景で、本当なら写真を撮りたかったのが本音だ。

それから更に山道を登り、駅と橋梁が見える所まで来たら、やはり偶然にも列車が来た。

餘部駅を出発し、橋を渡る列車。
素晴らしい

下からの構図
男前だね


餘部駅長は亀さん

気が付けば2時間半もここで楽しんでいた。
そろそろ出発だなボーイズ。

ありがとう餘部駅
ありがとう余部橋梁

痛ましい事故で亡くなられた方の
ご冥福をお祈りいたします。


17時50分
餘部駅の隣の鎧駅到着。

まだ餘部駅が出来る前、余部は海と山に囲まれた陸の孤島であったので、人々は余部鉄橋を渡りトンネルを抜けて、この鎧駅まで歩いて来たそうだ。
奥に見えるトンネルがそれで、これを抜けるとすぐ余部橋梁だ。

ここで今夜のねぐらを地図で探す。
久美浜に良さそうな道の駅があるので、そこに決めた。


但馬漁火ラインを東へ進み、小さな港町で給油。
懐かしい道を楽しみながら

18時30分
佐津駅到着

木造の駅舎でたまらない。


本当に素晴らしい駅だなぁ

今夜の寝床までもう少し走るので、ボーイズにここで晩御飯をあげる。
もう少し頑張れよー

夕陽が沈み、幻想的な風景に見とれる。

峠を越え、漁村を抜けて小さなスーパーで今夜の買い出し。
旨そうな刺身をゲットしたので、早くこいつで一杯やりたい。

暗闇の中、さらに険しい海沿いの峠を越えて、城崎温泉を通過。

最後の峠を越えて

20時30分
小天橋の手前にある久美浜の道の駅へ到着。

この道の駅に着くほんの少し手前で、小さなリアカーを押して歩く人を追い越した。

ボーイズを散歩させていたら、その方も到着。
リアカーの前には日本一周のプラカードが。

屋根下に荷物を卸してくつろいでいるので、そっとしてあげよう。

そして待ちに待った至福の時間だ。
先ずは大好物の刺身。

次は鶏肉でビールが進む。

ボーイズは疲れはててぐっすりだ。

何処が顔だかわからない、チューバッカみたいだ。

更にひとりでゆっくり酒を頂き

ベッドを作りぐっすりおやすみ